医師が不足しています 

小児科医不足を背景に、厚生労働省が年間8100万円の予算を計上、昨年から目玉事業として鋭意取り組んでいる、出産や育児で現場を離れた女性医師が職場に復帰する為の研修事業があります。なんとこれが完全に空振りで、研修を受けたのは全国で1名だけというニュースを先日みました。地方からは「そもそも子育てを機に完全に仕事を辞める女性医師はいない」という声が上がるなど、現場とお役人の間でかなり実態把握にズレがあるようです。

それでも医師不足は深刻なようで、連日新聞でも目に付きます。そこで労働の現場から。当センターに医師や看護士から寄せられる相談は少なくないです。そしてほとんどの相談が長時間労働に関するものです。一例を挙げます。

・月150時間を超える場合もあるほどの超長時間労働
・夜勤担当の日は連続30時間超勤務、それが月の半分に及ぶ時もある
・休憩どころか休日もなかなか取れない
・当直手当はもらえるが実際の時間外割増の半分ほど
・年中無休の緊急受入病院なのに患者数に対し看護士数が異常に少ない
・看護士が定員の8割弱しかいない状態

過労で今にも倒れそうな方たちが医療の現場を支えているのかと思うとぞっとします。いくら管理体制をしっかり整えても、人間はロボットではないので、疲労すれば注意力も散漫になります。医療ミスの問題にしても、起こるべくして起こっているケースも多いのでは、と思うのです。

もちろん、このような激務は医師不足も関係していると思います。しかし、相談の中には経費削減のために病院側が率先して人件費圧縮を進めているような例もありました。

長時間労働は、人から時間的なゆとりだけではなく精神的なゆとりも奪います。このような状況では、とても行き届いた医療サービスの提供はできないのではないかと心配してしまいます。

最後に、同じように心にゆとりを持つことが必要であり重要なのに、長時間労働がひどくなってきていると感じる現場が、教育の場です。疲れきっている先生からの相談を読んでいると、政府には切実に的を得た対策をして欲しいと思います。

<<林>>


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[2006/06/19 15:53] その他ニュース | TB(0) | CM(2)